シエラおばあちゃんの病気のこと 2
注 : 今回はひたすらしんどい話ですので、興味のない方はとばして下さい![]()
“大型犬は 10歳が一山”とは、まことしやかにオーナー仲間の間で言われていることですが(「~10の約束」にもそんなことがありましたか)、実は5歳ころにも一山あるらしい、とか、8歳くらいでも一山あると聞いた、と言うオーナーさんもいます。
シエラが体調を崩しだしたのは、もうすぐ8歳というころでした。
7歳の冬のある朝、こぶとりじいさんのような顔になりました。突然でした。私はまず誤嚥をうたがいましたが、病院に行ってみると腫れているのはリンパ腺でした。
思い返せば、これが闘いの序章でした。リンパ腺・・・!?
原因は特定できませんでしたが、検査による負担とリスクのことを考えて、P病院のH本先生は抗生剤を処方して下さり、その時は一週間ほどで、腫れは治まりました。
あくる年の二月、再びこぶとりじいさん顔になった時、やはり私はまた誤嚥をうたがいました。
人間って、イヤなことからは考えをそらそうとするようにできているものですね~。すぐさままた病院に行きましたが、お休みのH本先生に代わって診察してくださったT院長先生は、見るなり「ああ~これはまたえらくリンパ腺が腫れたものだねー」とおっしゃいました。
その時も、抗生剤で一週間ほどで治りました。
次にリンパ腺が腫れた時、それは五月のことでしたが、今度は抗生剤では済みませんでした。
なんか、ホットスポットみたいな湿疹が!発見した時にはまだあちこちに数個ていどでしたが、それは見る間に全身に広がりました。背中に握りこぶし大の瘤までできています。
「免疫の働きがおかしくなっているのでしょう」
H本先生はおっしゃいましたが、ばあやはそれではなかなか腑に落ちません。
「一体うちのコの病気はなんなの?? どうやったら治るの?? とにかくハッキリキッパリ知りたいのよ!!」
人間でもワンコでもそう思うものですよね~。湿疹はひどくなる一方で、シエラはなんだか日に日にぐったりしていきます。そしてH本先生が勧めて下さるおくすりは巷で悪評の高いステロイド・・・
。
私は友達に勧められて、車で片道40分のところにあるS川動物病院に、シエラを連れて行きました。
S川動物病院のM先生はおっしゃいました。
「リンパ腫です。湿疹の原因ははっきりしないけど。それに貧血もひどいね」
後日直接クームス検査の結果がでて、AIHA(自己免疫性溶血性貧血)の診断が下されました。何にしても“悪い病気”です。ステロイドと抗生剤と漢方薬を処方していただき、お肉を食べさせるようにとアドバイスを受けました。
そのころ、私は始めてシエラの寝顔を見ました。それまで、元気な頃はどれほど念入りに寝込みを襲ってみても、必ず、必ず!ぱっちりと開いた黄色い外人の目が、私を見返していたのです。
シエラはとうとう、呼びかけても目も開けないくらいに具合が悪くなりました。歯茎も舌も真っ白で、ゴハンなんて見向きもしません。やっと立ち上がると、数歩歩いて立ちすくんでしまいます。体中が湿疹に覆われて、瘡蓋とともに毛がポロポロと落ちます。とても優しいM先生はご自身の愛犬にも持病があって、診察に行くたびにすごく親身に心配して下さいました。
「同じAIHAのコでも二年がんぱったコもいるから!」
そう言って励まして下さいました。二年がんばったコもいるから・・・。
涙がにじみました。希望半分、がっかり半分です。もうすぐシエラは死ぬかもしれない。それが現実だとかみしめました。
それから、これ以上の高度な治療はS川病院では無理であること、大学付属の動物病院やナントカという動物の高度医療センターなどで治療を受けることが望ましいこと、必要であれば紹介状を用意して下さるという説明を受けました。
私の運転技術では、府大、市大(シエ子一家は大阪府在住です)へ行くなど、シエラばかりか私の命まで危険にさらすようなものです。
それで、すごすごとP病院に舞い戻った私とシエラに、H本先生はおっしゃいました。
「リンパ腫ではなく免疫の働きがおかしくなっているんです。AIHAは今回の検査ではもうありません。大学の付属病院でもウチでも治療はさほど変わりませんよ」
H本先生のアッサリっぷりがこれほど心に染み入ったことは、それまでの8年間の年月の間にはありませんでした
。ブランクの後も診療内容はブレていません。
M先生の優しい言葉と、心からシエラをいたわって下さった事々は、今でもとても暖かい記憶です。結局、S川動物病院に受診したことはセカンドオピニオン的に良いことだったのだと思います。P病院に戻った時AIHAの症状がなかったのは、M先生の治療が適切だった証拠です。
今度こそ私にも得心がゆきました。
“シエラの病気はコレ!というものではなく、免疫の働きがおかしくなっているというそういうヤヤコシイものである”と。
階段下にお部屋を移したのは、貧血から来るショックを避けるために、静かで、暑くも寒くもなくて、風の当たらない、ゆっくりと休める場所にベッドを置くように、とM先生にアドバイスを受けたからでした。
アレルギーが判明してからは、花粉対策(になっているのかいないのか)です。
――あれから二年半がたちました
。今シエラと過ごす時間はボーナスです。
次回、もう一度しんきくさいお話です。その後からはまたオンタイムでからっといこうと思います。
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コメント
あけましておめでとうございます。
難しい病気ですね。
どうぞ、1日1日を大切にお過ごし下さい。
我が家のひめも、8歳の時に糖尿病になりました。
生理が来るとホルモンの関係で血糖値が落ち着かないし
避妊手術をすれば治る事もある!と言うことで手術をしました。
1年くらいはインスリン注射も必要なく過ごしましたが、再発してしまい1日2回の注射です。
3年続けて5月に乳腺腫瘍の手術を受けました。
今年は、残ってるしこりが大きくならないように祈るばかりです。
麻酔が危険!最初の手術で呼吸が少しの間もどらなくて手術の度に身を切られる思いでした。
こんなひめですから、病院に通う回数も多く待合室で
顔見知りも出来、いろいろな方とお話をさせていただくと<ひめはまだ、手術が出来る>ありがたい事なんだと思うことも少なくありません。
シエラおばあちゃんガンバレ

ひめばあさんガンバレ
投稿: ひめちゃんママ | 2009年1月 6日 (火) 02時36分
>ひめちゃんママさん
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ひめちゃんはなちゃんのブログ、拝見させていただきました
。
。
。
ひめちゃん達のお写真とても愛くるしいですね
コメントも残さずそのまま失礼したのですが、またおじゃまさせていただきます
手術は手術自体も心配ですが、麻酔は本当に不安なものですよね~。
。
シエラは四歳の時に避妊手術をしましたが、その際、
「麻酔による事故の話を聞いたことがあるのですが、シエラはちゃんと大丈夫でしょうか?」
と聞いてしまいました
「細心の注意をはらっておこないますので」
と答えていただきましたが、それでもやはり不安でした。
今、私の公園友達で重度の歯肉炎の治療をするのに、12歳と高齢でしかも体力が落ちているため、なかなか必要な治療をおこなえないコがいるのです。
会うたびに腰のあたりが細っていくのが見て取れて、大変切ないです。
オーナーさんも一生懸命です。
せめてどうがんばればいいかわかっている、それは本当に“希望”だと思います。
でも、心底の願いはやはり、手術などしなくていいことですよね。
ひめちゃんのしこりが大きくならないことを、私もお祈りさせていただきます。
「ありがたいことなんだ」と思われるひめちゃんママさんの言葉から、ひめちゃんへの愛情が手に取るように伝わって来ます。
。
ひめちゃんは、本当にしあわせなおばあちゃんですね。
シエラもそうだと思いますが
投稿: シエ子 | 2009年1月 6日 (火) 16時53分