病気のこと

2009年1月 6日 (火)

シエラおばあちゃんの病気のこと 3

またもやグッタリな話題ですが、もう一回だけお付き合いください。(つまんないな~、と思ったらどんどんとばして下さいネcoldsweats01

5109__006

シ「またたいくつなはなしなの~?」 

ば「お嬢様の大事なお体のことでございますよ」

AIHA(自己免疫性溶血性貧血)という病気は、もちろん人間にもあって、時には死に至る病です。免疫がどんどん血液をこわしてしまうという病気です。

「戦うな免疫!」です。

犬の場合の治療で、特に人間と違って大変なのは、輸血ではないでしょうか。

シエラは輸血することはありませんでしたが、オーナーにとって治療にかかる経済負担はかなりなものとなるでしょう。「えらいことになってしまった飼い主さんがいる」という話だけ聞いたことがあります。それに輸血血液の確保もとても困難です。

Cocolog_oekaki_2009_01_06_01_45

罹ったり治ったりする病気ではないみたいなのですが、シエラの場合は免疫の異常からおこる色々な症状の内の一つで一過性のものだったようです。でも、またなるかも知れません。

ステロイドに非常に反応しやすい体質であることは、シエラにとって(もちろんばあやにも)すっごくラッキーなことでした。AIHAにしろ、リンパ腫(病理組織検査の結果、シエラはリンパ腫ではありませんでした)にしろ、免疫介在性の湿疹にしろ、ステロイドによる治療はスタンダードなものらしく、これで奏効しなければ、シエラの場合次の段階は本格的な免疫抑制剤使用ということになります。

ステロイドはまったく魔法のおくすりです。しっぺ返し(副作用)が恐ろしいところまでまったく魔法ですbearing。でも、あくまでも“おくすり”なので、何よりお医者さんとよく相談しながら気をつけて付き合っていくことが大事なのだと思います。

Cocolog_oekaki_2009_01_06_03_12

なかなか病気が特定できず、シエラはたくさんの検査をしました。血液検査はいうまでもなく、湿疹の組織の顕微鏡検査は数知れず、病理検査は三回、見込み投薬も(リスクのないものだけ)おこないました。でもどれも手ごたえがなく、空振りに終わり、結果より過程が大事みたいなことになりました。とりあえずでおこなったアレルギー検査に見事多数ヒットした時は、いいことじゃないのに手ごたえがうれしくて「やった!」とよろこんでしまいました。

シエラが何かわからない病気で死んでしまいそうだった時、私はたくさんの人やワンコ達に励ましてもらってやっと頑張れました。

H緑地公園で「犬使いのお姉さん」と呼ばれるHちゃん(6頭のワンコのオーナーでした。今は5頭です)には、私の運転する車に同乗していただくという、体をはったご助力もいただきました。Hちゃんは後部座席でボロボロのシエラをずっとなでていてくれました。一生忘れません。

当時の同僚達や、公園のお散歩友達、その他の友人達がたくさん「シエラがんばれ!シエ子がんばれ!」と言ってくれました。そんな皆様方の念力が縒り合わさってシエラはここまで回復できた気がします。ありがたいことです。シエラお嬢様は本当にお幸せです。実はばあやの人徳がその念力を呼び寄せたのだとも思います。いえsweat02、シエラお嬢様を大事にするなら、身近な人やワンコ達も大事にしておくものだということでございますconfident

Cocolog_oekaki_2009_01_06_02_29 

Hちゃんのご主人がおっしゃいました。

「犬はみんな賢いねんで。バカなんは飼い主や」

名言でございます。

バカはバカでも、せめてみんなに仲良くしてもらえる一人と一頭でいないといけないな、と思っています。

愛犬の老いは切ないものですが、老いることのないままのお別れはもっと切ないものだと身に染みました。老いてゆくシエラ老嬢様を見守ってゆけることは、ばあやには至福なのでございます。

老犬、病犬オーナーの皆様、一緒に老犬、病犬オーナーライフを楽しみましょうsign01必要なら、今度は私が念力を惜しみなく送りたいと思います

次からはのんび~りしみったれ~に参ります。

注): 病気についてはあくまでも私の解釈です。ご相談は必ず獣医さんへ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年1月 4日 (日)

シエラおばあちゃんの病気のこと 2

注 : 今回はひたすらしんどい話ですので、興味のない方はとばして下さいconfident

大型犬は 10歳が一山とは、まことしやかにオーナー仲間の間で言われていることですが(「~10の約束」にもそんなことがありましたか)、実は5歳ころにも一山あるらしい、とか、8歳くらいでも一山あると聞いた、と言うオーナーさんもいます。

シエラが体調を崩しだしたのは、もうすぐ8歳というころでした。

7歳の冬のある朝、こぶとりじいさんのような顔になりました。突然でした。私はまず誤嚥をうたがいましたが、病院に行ってみると腫れているのはリンパ腺でした。

Cocolog_oekaki_2009_01_03_18_51

思い返せば、これが闘いの序章でした。リンパ腺・・・!?

原因は特定できませんでしたが、検査による負担とリスクのことを考えて、P病院のH本先生は抗生剤を処方して下さり、その時は一週間ほどで、腫れは治まりました。

あくる年の二月、再びこぶとりじいさん顔になった時、やはり私はまた誤嚥をうたがいました。

人間って、イヤなことからは考えをそらそうとするようにできているものですね~。すぐさままた病院に行きましたが、お休みのH本先生に代わって診察してくださったT院長先生は、見るなり「ああ~これはまたえらくリンパ腺が腫れたものだねー」とおっしゃいました。

その時も、抗生剤で一週間ほどで治りました。

次にリンパ腺が腫れた時、それは五月のことでしたが、今度は抗生剤では済みませんでした。

なんか、ホットスポットみたいな湿疹が!発見した時にはまだあちこちに数個ていどでしたが、それは見る間に全身に広がりました。背中に握りこぶし大の瘤までできています。

Cocolog_oekaki_2009_01_03_21_50

「免疫の働きがおかしくなっているのでしょう」

H本先生はおっしゃいましたが、ばあやはそれではなかなか腑に落ちません。

「一体うちのコの病気はなんなの?? どうやったら治るの?? とにかくハッキリキッパリ知りたいのよ!!」

人間でもワンコでもそう思うものですよね~。湿疹はひどくなる一方で、シエラはなんだか日に日にぐったりしていきます。そしてH本先生が勧めて下さるおくすりは巷で悪評の高いステロイド・・・thunder

私は友達に勧められて、車で片道40分のところにあるS川動物病院に、シエラを連れて行きました。

S川動物病院のM先生はおっしゃいました。

リンパ腫です。湿疹の原因ははっきりしないけど。それに貧血もひどいね」

後日直接クームス検査の結果がでて、AIHA(自己免疫性溶血性貧血)の診断が下されました。何にしても“悪い病気”です。ステロイドと抗生剤と漢方薬を処方していただき、お肉を食べさせるようにとアドバイスを受けました。

そのころ、私は始めてシエラの寝顔を見ました。それまで、元気な頃はどれほど念入りに寝込みを襲ってみても、必ず、必ず!ぱっちりと開いた黄色い外人の目が、私を見返していたのです。

シエラはとうとう、呼びかけても目も開けないくらいに具合が悪くなりました。歯茎も舌も真っ白で、ゴハンなんて見向きもしません。やっと立ち上がると、数歩歩いて立ちすくんでしまいます。体中が湿疹に覆われて、瘡蓋とともに毛がポロポロと落ちます。とても優しいM先生はご自身の愛犬にも持病があって、診察に行くたびにすごく親身に心配して下さいました。

「同じAIHAのコでも二年がんぱったコもいるから!」

そう言って励まして下さいました。二年がんばったコもいるから・・・。

涙がにじみました。希望半分、がっかり半分です。もうすぐシエラは死ぬかもしれない。それが現実だとかみしめました。

それから、これ以上の高度な治療はS川病院では無理であること、大学付属の動物病院やナントカという動物の高度医療センターなどで治療を受けることが望ましいこと、必要であれば紹介状を用意して下さるという説明を受けました。

私の運転技術では、府大、市大(シエ子一家は大阪府在住です)へ行くなど、シエラばかりか私の命まで危険にさらすようなものです。

それで、すごすごとP病院に舞い戻った私とシエラに、H本先生はおっしゃいました。

「リンパ腫ではなく免疫の働きがおかしくなっているんです。AIHAは今回の検査ではもうありません。大学の付属病院でもウチでも治療はさほど変わりませんよ」

H本先生のアッサリっぷりがこれほど心に染み入ったことは、それまでの8年間の年月の間にはありませんでしたshine。ブランクの後も診療内容はブレていません。

M先生の優しい言葉と、心からシエラをいたわって下さった事々は、今でもとても暖かい記憶です。結局、S川動物病院に受診したことはセカンドオピニオン的に良いことだったのだと思います。P病院に戻った時AIHAの症状がなかったのは、M先生の治療が適切だった証拠です。

今度こそ私にも得心がゆきました。

“シエラの病気はコレ!というものではなく、免疫の働きがおかしくなっているというそういうヤヤコシイものである”と。

階段下にお部屋を移したのは、貧血から来るショックを避けるために、静かで、暑くも寒くもなくて、風の当たらない、ゆっくりと休める場所にベッドを置くように、とM先生にアドバイスを受けたからでした。

Dvc10039_m

アレルギーが判明してからは、花粉対策(になっているのかいないのか)です。

――あれから二年半がたちましたscissors今シエラと過ごす時間はボーナスです。

次回、もう一度しんきくさいお話です。その後からはまたオンタイムでからっといこうと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年1月 2日 (金)

シエラおばあちゃんの病気のこと 1

さて。

新年早々ではありますが、ここまでひっぱったのでそろそろ、一発不景気なのを。

シエラおばあちゃんには数々の持病があります。

A:既往

・AIHA(自己免疫性溶血性貧血)

・全身潰瘍性湿疹

・リンパ腺腫脹

・しこり(腰、背中、肩)

・股関節炎

・頚椎炎

・皮下脂肪腫

B:治療中

・免疫機能異常(アレルギー含む)

・僧帽弁閉鎖不全(初期)

・肝機能低下

・慢性外耳炎

C:経過観察

・リンパ腺結節

・イボ

・白内障(初期)

・脊椎間狭窄

ざっとこんなところです。

いちばんヤッカイなのが、免疫関連の諸症状で、この色の文字の病気あたりA、B、C、とかぶっています。アレルギーは判明しているだけで43項目にヒットしています。

アレルギー

・米 ・玄米 ・小麦 ・大麦 ・大豆 ・コーン ・鶏肉 ・アヒル/カモ ・七面鳥 ・羊肉 ・昆布 ・ブタクサ ・セージ(ヨモギ) ・ヘラオオバコ ・アザミ ・アカザ ・ギョウギシバ ・ハルガヤ ・カモガヤ ・クサヨシ ・シラゲガヤ ・ハウスダスト ・・・など

いわゆるねこまんま完全にNGです。花粉が飛び散る季節には、できるものならマスクをかけさせたいところですが、犬用花粉マスクってさすがにまだ見たことがありませんねえ。でも、このままペット産業が隆盛し続けたらそのうち開発されそうな気もしてきて、それはそれでちょっとおかしいんじゃないの? と思いますが。

階段下にお部屋を構えた一番具合の悪かった頃は、さすがに写真など撮る気も余裕もなかったのですが、ちょっと回復してきてお散歩にもまた出られるようになった頃、写したものがこちら。

大変お見苦しいです。

お気をつけ下さい。

Dvc10024_m

ハゲチョロケです。でも、ハゲてしまっているだけこれでもましなのです。ハゲた部分はすべて放射状に広がる潰瘍性の湿疹が枯れた跡なので、湿疹がピークの頃は更にお見苦しく痛ましい状態でした。こんなハゲチャビンな姿でもばあやには愛おしいものだったのです。

Dvc10025_m

そして、シエラも笑っています。シエラの笑顔がよみがえったうれしいワンショット!

このあとも二回ほど毛が生えたり、また湿疹が出て全身ハゲたりを繰り返したのですが、見掛けはすごくても、命を脅かしたのは貧血の方だったので湿疹くらいはまあ・・・、という感じでした。こんな不細工な写真でも、

写しておいてよかったな~happy01

この頃はまだ、今過ごしているように毛のある状態で暮らせる日が来るとは考えられませんでしたが、何でも残しておくものですね。今ものすごくシアワセです。

12_4 今年はちょっとあたたかめですheart04

次回は闘病の様子など。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月28日 (日)

今日のおくすりは・・・

本日はこちらです。

Dvc00008_m_2

左から、咳止め、心臓のおくすり、肝臓のおくすり、ステロイド。

これでも一時より大分減りました。

昨日の朝から咳が出て、ちょうど診察の日だったので咳のおくすりを三日分追加処方していただきました。一回一錠一日二回。ギョーカイ用語でニジョウブンニです。

犬バカを誇るようになって早二桁の月日が流れましたが、未だにちょっと笑えます。

「シエラ様」shine

ちょっと光って読みにくいですが、 たしかに「様」です。

お育てしたばあやは、うれしくて涙が出ます。お嬢様、ご立派になられて・・・

今日のおやつはこちら。

Dvc00009_m

ウサギ皮のガムです。

ばあやはウサギは食したことがございません

変わったものはゲテモノ系で、カエルとイナゴとタニシくらいでございます。カエルは骨っぽいけどなかなか美味でございました。

シエラ老嬢様はグルメも着々と極めつつあられます。

などと言ってみたりしますが、アレルギーがい~っぱいあるので、食べるられるものが限られるだけなんですが。

他にも、私の食べたことのない蝦夷ジカとか、お召し上がりです。

でもこのウサギは三百円台でお値段もお手ごろでした。このごろはトリーツも種類が豊富で、センシティブなワンコのオーナーには助かりますね。

フードもアレルギー療法食(パンダのミルクを作っているメーカーのもの)を通販で購入しています。ドッグフードと言えば、ビタワンしかなかった昔が嘘のようです。

昨日は年内最後の診察だったので、帰り際に先生やトリマーさん達に一言ご挨拶させていただきました。

「今年お世話になりました。来年よろしくお願いいたします」

いっそ自慢いたしますが、ウチのシエラほどここ数年“”でお世話になっているワンコはいないんじゃないかと思います。

シエラ老嬢様の主治医はP病院のH本先生で、仔犬の頃からずっと診ていただいています。トリマーさんのMさんにはシエラ老嬢様は大変なついています。

「先生方やMさんのおかげでこうして過ごせています」と言うと、

「いやー飼い主さんが頑張らないと、先生達も頑張りようがないですから」

と労っていただきました。

やっぱりばあやのおかげなんでございますよ嬢様!

3 はいはい。

おくすりで困るのは、隔日投与や三日に一度などの毎日飲まないヤツです。あれ?今日は・・・、前に飲んだのはいつだっけ?覚えきれません。シエラ老嬢様ご本犬には覚える気などさらさらございません。たまに間違えてしまうので、カレンダーに印をつけるようにしています。でも、できることなら覚えておいてカレンダーをチェックする一手間を省きたいのが人情です。

いつも私が考えるそばでシエラは地団太を踏みながらゴハンを待っています。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

お散歩友達 | まいにちのこと | | 病気のこと